シワの話 その3「大ジワの対処方法」

シワの話 その3「大ジワの対処方法」

3)大ジワ

さて、このあたりから、だんだんリカバーが難しくなるシワに突入です。

小ジワが表皮で、主として乾燥が原因でできるシワだとすると、大ジワは真皮層に影響しているシワ。ざっくり言えば、肌を下支えしている真皮層の構造が甘くなってしまって、肌を支えきれなくなっている、という感じです。(←めっちゃざっくりした説明)

真皮には、コラーゲンとエラスチンという繊維状タンパク質があり、これらの減少あるいは劣化が真皮の下支え力を失わせます。このうち、コラーゲン繊維は弾力があり、肌の柔らかさや、柔軟性に大きく関わっていますが、さまざまな原因で、コラーゲン繊維の減少あるいは劣化が生じることで、真皮層に由来する深いシワが生じる、というのがおおざっぱなメカニズム。

大ジワの対処方法はいろいろありますが、主としてコラーゲン生成を促進させる、あるいはキープするといった対応がメインかなと思うので、そこに絞って考えるのですが、絞っても様々な対応が存在します。

その中で、化粧品にできることとして、私が個人的に推しているのが
・糖化
・MMP
・アミノ酸の不足

に対するケアです。ということで、それぞれさらっと・・

「糖化」

まず糖化は、2000年代に入って、POLAが取り上げたことで注目されました。糖化とは、ざっくり言うとタンパク質と糖が結合する現象のことで、これが進むことで、AGE s (最終糖化産物/Advanced Glycation Endproducts)という物質に変わるが、このAGEsが、さまざまな老化の原因だ、と論じたわけです。

実はたんぱく質の糖化という現象は、身体中で生じている現象で、いろいろ調べていくととても興味深い話。例えば、動脈硬化の原因の一つは、血管のたんぱく質が糖とむすびつくことで弾力を失い、硬く、脆くなる現象と言われていますし、糖尿病や認知症などとの関連も指摘されています。とても怖い現象なのです。

肌に関しては、年齢とともに肌が黄色っぽくなる理由が、メラニンの蓄積ではなく、この糖化によるものだ、という説明があって、業界的にはこちらが注目されたのですが、まあ、この話は置いといて。

コラーゲンもたんぱく質なので、糖化されると弾力を失い、脆くなってしまいます。コラーゲンは、真皮層で弾力性をもって支えている物質なので、弾力性を失うのは、肌にとって大損害。ということで、これを防ぐケアというのが注目されました。

最初のころは、糖化されてしまったらリカバリー不可能と言われていたのですが、最近は糖化を解消する成分なども出てきて、この分野の研究の進歩を感じます。

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糖化と言えばBAということで、数ある製品から美容液を2つほど。スキンケアシリーズでラインナップされているけど、まあ、一つどれかと言われたら美容液だよねということで、BAにしてはコスパもよろしげです。

ポーラB.A グランラグゼ III 50g POLA 50gPOLA BA グランラグゼ本体

ちなみに、お金が余ってて、なんか面白い買い物したいなという方にはこちらを。容器のデザインにフィボナッチ係数を使っていたりとか、いろいろ空回りしている感じがいとおしい感じで、肝心の製品の中身についての情報が一切入ってこないという素敵な製品です(大好き、こういう製品。自分では絶対買わないけど)

現在では抗糖化もBAの独り舞台ではなくなって、ドラッグストアブランドのプチプラ系でもあるので、探してみられることをお勧めします。BAは確かに非常に優れた製品ですが、いかんせんお値段が高すぎる。

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ということで、少し安いものをと思ったら、ディセンシアが出てきたんですが、、、POLAグループだよ!

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敏感肌研究からたどり着いた、角層起点のエイジングケア。ポーラ・オルビスグループのDECENCIA(ディセンシア)公式サイト。アヤナス ローション コンセントレート リフィ…

また何か良いものが見つかったら、ご紹介しますね。

「MMP」
MMPは、全然知られていないなというのが印象ですが、コラーゲンを分解する酵素です(ざっくりした説明)。

人の皮膚は生まれ変わるのだよ、ということは教わりますが、生まれて入れ替わるためには、古い成分には退去していただく必要があるわけで、コラーゲンなども古くなると分解され、排出されたり再利用されたりします(と、自分で書きながら大雑把さに震えますが、まあ大体こんな感じ)。

この時、古くなったコラーゲンを分解するのがMMPなどの酵素なのですが、加齢などに伴ってコラーゲン生成が弱くなってくると、分解に対して生産が追い付かなくなり、結果として肌内のコラーゲン量が低下、あるいは低質化するという現象が生じます。ということで、MMP活性阻害というのが、効果を発揮してくるわけです。

ちなみに、MMPにもいろいろな種類があり、化粧品業界が着目しているのはMMP1がほとんど。関節系だとMMP3とか、これまた追及すると果てしない旅になるようです。いろいろ奥が深い。

私個人は非常に重要な着眼点だと思うMMP活性阻害という機能ですが、薬機法的に書けないのと、そもそも説明が難しすぎてわかりずらいという理由から、この成分はほとんど知られていません。同じようなメカニズムにオートファジーがあり、先日訪問した展示会で、どこかの大学の研究室がオートファジーについてポスター展示していましたが、誰もついてこれていないらしく(本人たちもそんな感じのこと言ってた)、質問がこないと言ってました。面白いメカニズムなんだけどな。

成分的には、アスタキサンチンなどもこのMMP活性を阻害する作用があるようで、相変わらずマルチに活躍してくれますアスタキサンチン(もうちょっと安定性が良ければ使い勝手もよいのに・・・)。そのほかでは、アルガンツリーの葉のエキスというのがあって、これまたいろいろ使えるんだなアルガンツリーすげえ、と。個人的に面白かったのは、ライチの果実から得られるエキスで、ご存じライチは楊貴妃の大好物だったと伝えられていて、彼女は美貌を保つ果実と知っていたのだ、なんて話。

まあ、まさか楊貴妃もMMP活性阻害作用があるとまでは知らなかったと思うけど。

ということで、最近どんどん容器の形が複雑化しているこちらも紹介しておきます。

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たしかアスタキサンチンにも糖化に対する効果があったと記憶しています。なんにでも効くよほんと。

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ジェリー アクアリスタのページです。【公式】富士フイルムのナノテクノロジーを活かした化粧品・サプリメントの通信販売。

ちなみに、日本で初めて医薬部外品として「シワを改善する」という機能性を化粧品へ表示できるようにしたPOLAの成分「ニールワン」は、ものすごい複雑な構造と長い長い正式名称のペプチドで、やはりコラーゲン分解の抑制に効果があるという話。

NEW POLA ポーラ リンクルショット メディカルセラム N20g

最近リニューアルされて、効果が早く出るようになったとのこと。臨床試験の情報を見たことがありますが、ものすごい人数でやっていて、いまや日本の化粧品業界で、こんなにお金かけて試験しているのはPOLAだけなんじゃないかと思いました。二桁億単位は突っ込んでると思われます。


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