ビタミンEのこと~化粧品に入る場合の成分名
ビタミンEという栄養成分のことを知らない人はほとんどいないと思いますが、それが何に効くのかについては、そこまでメジャーではないよう。ましてや、化粧品に入る場合のトコフェロールという成分名になると尚更のようです。
なんでこんなことを言うのかというと、先日、新製品の説明会をやった時に、トコフェロールってビタミンEのことなんですかー、と驚かれたから。いやいや、私も驚いた。このあたりが、今だにやってしまう化粧品開発仕事人と一般消費者とのギャップということなのでしょう。
ビタミンEは抗酸化成分として知られています。通常の皮脂の酸化や活性酸素による肌ダメージの防御に役立つ成分として知られています。油溶性なので肌への馴染みが良く、きちんと肌内に入ることも特徴。血流を良くする作用なんかも知られていて、この特徴が育毛主剤としての主な機能として認められています。
血行促進作用は重要で、これによって新陳代謝促進など、抗老化には欠かせない作用が生じます。20年くらい前までは、抗老化の化粧品と言えば、ビタミンEが定番でした。シワ対策としても有効とされていましたね(メカニズムは忘れましたが)。
ビタミンEのいいところは、先ほどもお話ししたように油溶性であること。まあ、要は油なので、肌を保護しながら柔らかくする作用があります。加齢肌の特徴の一つに肌の固さがあるので、これを解消するわけです。ありがたいことです。
男性は、特に肌が固くなりやすい傾向があります。これは、女性に比べて角質層が厚いから。とはいえ、皮脂は出やすいので、油分はそんなに必要ないと思われがちですが、その皮脂が参加することでトラブルになるケースが多いものなのです。
ビタミンEのような油溶性の抗酸化成分は、こうしたケースに特に強いと思われますので、積極的に使ってほしいものです。
ただ、昼間だと、てかてかしてしまう可能性があるので、使うなら夜のケアかなと思いますが。ビタミンCと一緒に使うと、相乗効果で有効性が上がるという報告もあるので、以前お話ししたビタミンC誘導体と上手に使っていくことをお勧めします。
なお、これを書くにあたって、ビタミンEは敏感肌にも良い、という記述をいくつか見ましたが、私の経験上、ビタミンEに反応する敏感肌は結構いました。ですんで、肌が弱い人、かぶれやすい人は注意した方が良いかなと。
あと、酸化されやすい特徴があるので、昼のケアのものとしてはあまり適していないと思いますので、その辺もご注意を。日焼け止めとかと併用するのには悪くないと思いますけど。
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